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フリースタイル アット ニューヨーク - マンハッタンから生の現地情報をお届け!


どうもありがとうございました♪
by koolseigo
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アメリカでのビジネス 0 「英語」
英語。
英語を喋らないけど外資系に就職する、という方はあまりいないとして(自分はそうでしたけど)、突然M&Aによって会社が今日から外資系になっちまった!という方は案外いらっしゃるのでは。。。
「明日からアメリカ人の上司へ英語でリポートしなければならない。どーすりゃいいんだ!」
そんな方に一読いただきたい。



外資系企業、特にアメリカ資本企業の場合、社員を日本国外へ異動させる場合にあたって英語を必須条件にしているところは多いです。
研修目的や短期派遣の場合は多めに見られることもあるそうですが。

また企業によっては昇進・昇格に厳格に「TOEIC800点以上必須」とか定めたりしてます(あんまりアテにならないテストなのに。。。)。
本社がアメリカにある以上、共通言語は必然的に英語になるわけです。

グローバリゼーションと騒がれだしたころから、各国現地の代表を現地人に任せるようにすることで、本社とのコミュニケーションが必要でなければ英語は不要、という企業も増えています。
先にちょっとした例を出しましたが、ある日突然自分の会社が外資系になってしまった場合、どうしますか。
英語にまつわる諸々が嫌で会社を去る、というのも一つの手ですね。
せっかくだし、一応大学までは英語勉強してたんだし、いっちょうやってやるか!とイキオイをもたれている方はこのままどうぞ、お読みください。

最初から日本語が流暢なアメリカ人を配置するという気の利いた企業ばかりではなく、海外経験の無いアメリカ人上司が突然やってくる、というのは十分に考えられます。
こういう人がやってくると、まず東京にびっくりします。マンハッタンが世界一の都市だと思っているので。
その次に日本人にびっくりします。英語が通じないので。

マジです。

なのでこういう上司に限って、

「なんでxxできないんだ!」
「なんで俺の言っていることがわからないんだ!」

とぜーんぶ周囲のせいにしてしまったりします。勿論、レポートラインはアメリカ本社のアメリカ人なので、英語でそいうことをそれらしく言えば、質の悪いスタッフが多すぎるようにしか聞こえないでしょう。
尤も、おれなりのマトモな企業であればそんなダメダメ状況はすぐに見抜かれてしまい、逆にその上司がすぐにいなくなってしまうでしょう。

とはいえ、自己防衛は必要ですね。
どうするか?
やるしかないですね。
基本中の基本のようなことを言うようですが、ローマは一日にして成らないのです。
英語を、話しまくる。
英語を、書きまくる。
英語で、考えまくる。
英語で、聞きまくる。
ビジネス上での英会話の秘訣、それはもう「経験」しかないです。
働いているといろんな場面に出会うでしょう。いろんな人に接するでしょう。
そのときにただ単に傍観しているのではなく、毎回毎回何かを盗み取って自分の糧にしていく必要があるのですね。

企業によっても異なると思いますがが、インテリな言い回しを好むところもあります。←嫌いです
小難しい言葉をたくさん使って「うーん、おれってインテリ」とニンマリしている輩も多い。←イチバンニガテです
でもそんな奴からも盗めるものがたくさんあります。
「Aから盗んだ単語」と、「Bから盗んだ言い回し」をくっつけて、今度のレポートで「自分のもの」にしてしまうのはどうでしょうか。
ただし、同じ人に同じ言葉や言い回しを何度も使わない。できるだけ他の多くの人に使うことが大事。
日本人でも上手い奴がいるでしょう。でもできればアメリカ人の使うものを盗みましょう。間違ったのをエラソーに使う人もいるので。

盗んだら今度はその類似語、同義語、反対語を理解してみましょう。
これだけであなたのボキャブラリは「ぐっ」と増えるはず。
ちなみに似たような言葉を捜すにはシソーラス(Thesaurus)が基本。
このサイトに入力するだけで、ボキャブラリが何倍にもなります。
その単語の意味を英語で理解するっていうのも効果的と思います。
同義語、類義語(Synonym)、反対語(Antonym)はこちら
知らない言い回し、関連用語は盗んだその日に調べ、徹底して使うべし!

そんなこんなで何年かかけて英語を習得し、海外出張なり赴任なりのチャンスがめぐってくることもあると思います。
アメリカにやってくると、逆にアメリカ人はカタコト英語をしゃべる外国人を見ると「この人なんでヘンな英語しゃべっているんだろう?」ぐらいに考えています。
アメリカにいるんだから英語を話すのは当然だろう、というのが基本。
他の国で働いたことのあるアメリカ人はそうは思わないかもしれないですが、殆どの場合は「話せて当然」の姿勢であることには間違いないでしょう。

会話について、少し。
カタカナ英語だろーが、訛っていようが、はっきりと腹から声を出せば「会話」になるから、アラフシギ。
ボキャブラリの少なさは堂々とした「態度」と「声の大きさ」で、案外乗り切れたりするもの。
どうせネイティブではないのだし、この際割り切ってしまいましょう。
そして2ヶ国語を喋ることに懸命な、自分に自信を持つのがイチバンです。
(見下すようなことを言うつもりは無いけど、少なからず2ヶ国語をしゃべられる時点で、英語だけしか喋られない人よりは優れていると思っていいと思う。英語が喋られることイコール「偉い」ワケではないのだ)
TOEICなんてのもあまりアテにならない。
英会話能力とテストの結果は必ずしもイコールではないですから。

ここまで英語について話しておいて何ですが、業務の上では会話力よりも「業務知識」のほうが重要視されます。
これはとにかく、英語以上にひたすら磨き続けるしかないですね。経験、経験。
業務知識・専門知識はボキャブラリが少なくとも、会話を確実に豊かにするもの。侮ってはいけない。
経験や知識は会話能力よりもモノを語ります。
ネイティブに近い英語を話す業務知識のない人と、カトコトだけれど業務知識の豊富な人なら、会社は間違いなく後者を選ぶでしょうね。
何故なら世の中には「通訳」という仕事があるのだから。。

つらつらと思うままに書きましたが、私自身、留学経験もないくせに、英語も大して話せないくせに外資系に飛び込んでしまったトンデモナイやつでありますが、それでも仕事を通じてああだ、こうだやっているうちに気が付いたらニューヨークで働いてる。
殆どは「ラッキー」かもしれませんけどね!
(ちなみに私の英会話の基礎は「学生時代の週末、足繁く通った座間米軍キャンプにおける黒人の友達との会話」です)

そして未だに「日々精進」の身であります。
英語と言うのは終わりの無い、永遠のテーマですね。
なんだか本線を逸脱してHow-Toのようになってしまいましたが、お役に立てば幸いでございます。
by koolseigo | 2005-03-02 12:12 | 仕事日誌@NY
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