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どうもありがとうございました♪
by koolseigo
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さらば「東京ジョーズ」、我が人生の母校5~完結編

永らく間を空けてしまったので、一気に完結させてしまいます。
赤坂界隈に思い出のある方、必読??

11. テンパる、ケンカ
12. 深夜の飲み会(時代屋など)
13. 休憩時間のパチンコと昼寝
14. まかない
15. 9時入りのツラさ
16. 個室にて
17. ナイトの苦しみと喜び
18. ワイン会、ヌーボー会
19. バーに立つ
20. キッチンの仕事
21. フロントの仕事
22. 全体会議
23. 就職と東京ジョーズ
24. そして、卒業



11. テンパる、ケンカ

繁忙期(特に年末、年始)ともなると、限定メニューやら変則シフトが生み出され、客足も変わってきます。
回すテーブルは多いわ、次から次へと煽られるわで、働きさんは大変。
そんな状況なもんですから、当然テンパってしまうこともありました。
記憶に残っているのはそう、あのでっかいトレーに山のように重たいステーキの鉄板(まだアツアツ)を4枚載せて(基本的には5枚まで左手、6枚目を方手持ちという大技もあり)ウオッシャーに下がろうとしたとき、お客様が通行されていたのでいつものごとく、
「ひょい」
と軽々左手を高らかに持ち上げました。しかも割りと得意げに。
するとどうでしょう。
頭からそのアツアツの鉄板が落ちてきたではありませんか。
さあ大変。
何が大変て、お客様に怪我がないかどうかです。
不幸中の幸い、鉄板は見事に自分の頭に落ちてきました。
幸い怪我はなかったものの、現場復旧と持ち回りのテーブルのフォローで、それわもう見るも耐えない状況となったのです。
他にもあります。
片手に乗せられるワイングラスの数は?
ジョーズでは上手に(うまい!)24個、片手にワイングラスを持ち、ホール裏のサーバーへ格納します。
ワイングラスを磨き、片手24個のグラスをお客様の熱い視線の中、これまた得意げに運んでいました。
そのときです。
こともあろうかN瀬というバイト仲間が真正面から突っ込んできました。
交わしようの無い状況。
彼は片手に「ワイン会」で使った約40個の飲み残し付ワイングラスをトレーに載せていました。
想像できますか?
ぶつかった瞬間のそのトレーに載った40個のワイングラスと、24個のワイングラスの大合唱。
世界は一瞬、止まったかのようでした。
それはまるで「ジョジョの不思議な冒険」でスタンドのスター・プラチナがザ・ワールドで時を止めている間に「オラオラオラオラ」されるような感じです。わかりにくくてすみません。
私もN瀬も、頭からワインをかぶったのは言うまでもありません。
ケンカもあります。
流石にお客様とのケンカは滅多にありませんが、バイト対バイト、先輩対後輩、社員対バイトなど、熱い男達が働く場所なので、一旦ヒートしてしまうと周囲が止めざるを得ません。
結構自分の思いをきちんとぶつける人間が多かったので、正直働きやすかったですね。
まあ・・・今となってはそれも良い思い出です。

12. 深夜の飲み会(時代屋など)

ディナータイムの終了が大体22:00。そうなるとバイトの後に飲みに行こうか、となると深夜になってしまいます。
おいしそうな、しかも無料のまかないを横目に、深夜の赤坂をうろつきます。
といっても東京ジョーズの行きつけはかなり偏っていて、大体そこへ行くと他の人間もいることが多かったですね。
イチバン行っていた店の名前がどうしても思い出せない・・・地下のバーです。
次は時代屋とか。
雰囲気のある居酒屋で女性にはお土産つきですが、ナニゲに「妙に」高い店でした。
カラオケよりも、「飲む」ほうが多かったですね。
カラオケと言えば、カンパーラ。常連です。まだあるのかな。

13. 休憩時間のパチンコと昼寝

赤坂見附の駅前も大分変わりましたが、パチンコ屋は増えているようですね。
ランチタイムとディナータイム、通しで働くと間に2時間30分の休憩があります。
これを利用してまかないを食わずに外で飯を食ってお茶するパターン。
まかないを10秒で食って、パチンコをするパターン。
まかないをダラダラ食って、昼寝を貪るパターン。
外食の場合は、よく行ったのがインド料理と焼肉。焼肉はゆうげん亭。当時は1,500円の焼肉ランチで小さなビールと焼肉、デザートまで付くので給料日によく行きました。
パチンコに行くときは1,000円以上使わずに、いかに勝つか?というのを先輩たちと競ってやりました。
500円でかかって、連荘してしまい、ディナータイムに間に合わなかった人もいました。お詫びにはならなかったけど。
更衣室は6畳くらいでシャワーもあり、エアコンが効くので昼寝には最適でした。
とにかくめいっぱい、腹いっぱい食べて寝る。これも幸せの一つでした。
朝来ると、前の晩にずっと飲んでいた人がそこで寝ている、というのもアリでした。

14. まかない

キッチンの松本さん、伊坂さん、太田さん、山口さんに感謝です。
いつもいつもおいしい賄を工夫して作っていただきました。
ここまで気の利いたバイト先もなかなか無いのでは、と思います。
凝った料理もありますが、特にカレーの日は嬉しかった。
これにカツがつくこともある。こんなのを3人前食べて平気だったんだからなあ。

15. 9時入りのツラさ

9時入りは最も早いシフトです。
9時入りの前に腹ごしらえをするので(赤坂駅TBS前のサンドイッチ屋←うまい!か、マック)、8:30には入店です。
基本は2人。
ランチタイムの殆どのセッティングの基礎を作るのが役割です。
とにかく前の晩のナイトの連中が掃除した後、てんでバラバラになったテーブルを、標準化された位置に「野生の勘」で直して行きます。
相棒がSL以上だったりするとドキドキだし、普段よくしらない先輩だったりすると無言でキマヅイです。
使えない相棒だと時間がかかるし、同じレベルの人間だと10時入店の先輩方に
「おめー、ちがうだろこれ。」
と言われます。
ヨロコビはなんと言っても好きな有線をガンガンにかけられること。
なのでそのころ流行の曲はすぐにカラオケで歌えるようになります。
ヒップホップをずんずん言わせても、地下なので問題ありません。

16. 個室にて

個室は団体かVIP用なので、入らないときはホントに入りません。
だから死角になりやすく、そこでオサボリ、ツマミ食いが行われたりもします。
個室は3つあり、マイアミ、ジョアン、スティーブ。
マイアミ・ジョーズ創業者の妻と子供の名前です。

17. ナイトの苦しみと喜び

ナイト(遅番)は22:00以降の、いわゆる「後片付け」です。
とはいえ、重要な仕事です。
レストランですから、キレイに、キレイにしておくことが大事なのです。
深夜と言う時間もあり、肉体的にはかなり重労働。
床掃除、バーの片付け、ホールの片付け、バキューム。
何が怖いって、そりゃあもう、あれだけ広いホールなので、最後に電気を落とすときはちょっとドキドキ。
ナイト組はわりと人が決まっていて、普段のランチ、ディナー組の人間がちょっと手を出したりすると大変です。要領が悪いから。
でも普段喋らない人たちと働けるのも、一つの楽しみでした。
でも自給は高いです。
そして・・・なんといってもタクシーチケットがもらえる!
学生にとって、これほどありがたいもんはないです。
終わるのは1時くらい。下手すると2時くらいのときもあります。
そして飲み屋になだれ込み、酒を飲む・・・
好きなだけ飲んでも、タダでタクシーの乗れるのだから、これはよかった。

18. ワイン会、ヌーボー会

ああ、アノ時代は良かったなあ・・・と思えるのがこのワイン会。
会費を払えば平日のお昼過ぎに、いろいろなワインの飲み比べ、ワインにまつわる博識、ジョーズの料理が楽しめます。
奥様方はこぞって、このワイン会に参加していました。
社員がワイン会の講師を勤めますが、我々もサポートで参加することがあります。
準備は大変ですが、いろいろとワインの知識が付きます。
今でも全く詳しくないですが、最低限のマナーや知識はあるので、このころやっぱりこういう経験をしておいてよかったなあ、と思うのです。
そして忘れられないヌーボー会。
こちらはVIPの方だけが招待されます。
VIPにはファッション・デザイナー、著名人、大手企業の社長、お得意様などなど。
毎年ボージョレー・ヌーボーの解禁日に、成田空港に到着してすぐのヌーボーでおもてなしする会です。
樽に入ったヌーボーを、白い手袋(軍手ではない)をはめた我々が肩に担いで、VIPの皆様に提供します。
料理とヌーボーにVIPの方々も大喜びでした。
働きさんにとっても楽しみがあります。
それはヌーボー会にて手をつけられることの無かった大量のストーンクラブやステーキ、その他料理に加え、調理した手の料理を囲んで、ヌーボー片手に打ち上げ。
しかも深夜自給なので、みんなわりとこぞって入店していました。

19. バーに立つ

東京ジョーズにはウエイティング・バーといいつつ、結構しっかりした雰囲気のあるバーがありました。
ここにはSL以上の人しか一人でたつことはありませんが、場合によってはそうも行かないこともあり、実際に一人きりで切り盛りすることもしばしば。
初めて立った時は難しいカクテルの注文が無かったので苦労しませんでしたが、何度か立つうちにテンパってしまうこともありました。
なんせカウンターのお客様に加え、ホールからのバーメニュー(カクテル類)はすべてここで作るからです。
仕込みも大変です。
ジョーズではまん丸の氷をロックアイスとして使っていましたが、当時は芸術とも言えるこのロックアイスを手で作っていたのです。
これはまあ、半端ではありません。
そしてここに立つときのヨロコビは、SLでなくても黒服が着られるということです。
得意げに黒服を着つつ、見えないところでテンパる・・・よくある話です。
ここに普段立っているベテランのバーテンさんは2人位おられまして、どちらも怖かった。
伝票の置き方を間違えたりすると
「てめえ、今度やったら殺すぞ」
とか言われてしまいます。
私がバーに立ったときのエピソードがあります。
ある女性のお客様にウオッカ・トニックを出したところ、そのお客様はグラスに添えてあるマドラーを「ちゅうちゅう」吸い始めました。
吸えるわけがありません。
マドラーですから!
ストローじゃないです。
でも恥をかかせてはいけないと思い、すかさず
「お客様、ストローに似てますけど、それ、マドラーですから!」
と言ってしまうと始末書モノですから、
「お客様、紛らわしいマドラーで申し訳ございません」
とにっこり。
するとお客様もにっこり。
ああ、よかった。どうなることかと思いました。

20. キッチンの仕事

キッチン、いわゆる厨房はキッチンの働きさんがやっていますが、その前で出来上がりの料理をホールのスタッフへと仲介する「ホット・デシャップ(温製)」と「コールド・デシャップ(冷製)」にはホールのスタッフが、征服はそのままでコックさんの帽子を被って立つことがあります。
暑いし髪型がぐしゃぐしゃになるので、あまり好かれる仕事ではありませんでしたが、直接キッチンの仕事を見られるので楽しかったです。
ストーンクラブをハンマーで割っているところ、ステーキソースを作っているところ・・・
そしてクラムチャウダーやお粥はこの仕事の管轄。
「温度が適温かどうか」チェックする役割があり、仕事といいつつ腹が減ってはクラムチャウダーを「試食」していました。

21. フロントの仕事

キャッシャー、クロークは基本、社員か女性です。
しかしこれはこれで重労働。立ちっぱなしですからね。
でもクロークにはたまーに、サポートで入ることがありました。
そして受付。
ここは社員かSL以上。
それでも何度か立つことがありましたが、気分いいです。
ホールのレイアウトに担当者と来店情報が記入され、この人はあと何テーブルいけるな、とか素早く判断してご案内です。

22. 全体会議

月に一度全体会議があり、重要なお知らせ、新商品の試食会、インセンティブ、避難訓練、ホテルから講師を招いての講義などが開催されます。
時々司会をやる必要があり、これがまたうまい人と下手な人に分かれます。
シャベリはここで、大分鍛えられました。

23. 就職と東京ジョーズ

先輩たちが就職活動に入り、よくこういう話を耳にしました。
「君は東京ジョーズでバイトしていたのか。だったら安心だね」と言われたそうです。
企業の方々はよく来店していましたから、その接客態度や教育の程度を目の当たりにしているはずです。
なのでそういう評価が得られるのも、東京ジョーズならではないかと思いました。
また接客中にホテルなどにスカウトされることもあったようです。

24. そして、卒業

長いこと同じバイトに居続けてしまい、気付けば古株になっていて、知らない赤タイたちが入店している。そんな状況の中、いよいよ卒業を迎えます。
ジョーズでは店を去る際に「卒業」と言う言葉を使います。
本当に学生を卒業すると同時にこの店を卒業したわけですが、振り返ってみると本当に感慨深く。。。
いろいろなことを教わったなあ、と思いました。
最終日に仲のいい同僚が他に2人卒業で、全員で黒服を着て最後のお勤めです。
そして打ち上げ・・・忘れられない思い出になりました。
いろんな人に出会い、いろんなことを教わり、時には戦ったり、時には慰めたり、一緒に笑い、怒り・・・ちょっと大学の仲間とは違う意味で大事な人たちとめぐり会えたのだなあ。
今でこそ殆ど連絡をすることもなく、音信不通になってしまいました。
最後に吉田さん、東さん、新井さんに会っておいてよかった。
それでもそのときの想いはずっと刻まれているのです。
会いたい気持ちはありますが、まあそれでいいのかな、とも思います。

最後にもう一度、「いい時間をありがとう」と東京ジョーズに捧げたいと思います。

合掌。
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by koolseigo | 2005-05-04 18:51 | 雑文雑記@NY
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