ストーン・クラブでお馴染みの、
マイアミ・ジョーズ(Miami Joe's)のオフィシャル姉妹店は世界に2つしかなく、一つは大阪、もう一つがこの
東京ジョーズ。
ダスキンのフード事業部による経営。
実は私は学生時代の4年間、その多くの時間をこの店のアルバイトに捧げたのだ。
ストーン・クラブとはそのまんま石蟹のことです。
マイアミ沖で取れるそれは、何故か片方だけが異常に大きな爪となり、これを取ります。
とった後海に放し何年かすると(忘れた)、またニョキニョキ生えてくるってんだから自然の神秘。
このストーン・クラブ(店の略称は「ストン」)、甘みがあって淡白で、私は大好きでした。
サイズもいろいろで「ジャンボ」はびっくりするくらいの大きさ。その後はL、M、Sなどに別れます。
その他にも巨大なオニオン・リングの塊である「オニオン・ブロック」(略称:オニブロ)、歯ざわりがよく山葵との相性もいい「コンク貝の刺身」(略称:コンク)、スパイシーな「ポーク・バックリブ」(略称:バック)、今でこそどこでも食えるけれど、昔はなかなか日本では見られなかった「Tボーン・ステーキ」(略称:Tボーン)などなど名物料理がたくさんありました。
社員の方やアルバイトのみんなとは良い雰囲気で、喧嘩もたくさんしたけど、トイレのドアを殴ったり蹴飛ばしたり、さぼってエイトワンビルの裏手でタバコ吸ったり、キーライムパイ(略称:キーライム)をツマミ食いしたり(もう時効でしょう)、みんなで海に行ったり、スポーツしたり、旅行行ったりとなかなか楽しかったもんです。
それが突如として閉店・・・・NYに来る直前に挨拶しといてよかったなあ、と思った。
当時社員だった吉田さん(顔が似ている、とか、兄弟と言われた)は副支配人になったし、総支配人の東さんとも話せたし、ベテラン・バーテンダーの樋口さんには10年ぶりくらいなのに普通に話してもらえたし。
また来ようと思っていたのに・・・残念!
この「東京ジョーズ」はスタッフの育成にもとても熱心だった。
そんなところにお金をかけてどうするのか?と思っていたけれど、社会人として生活していくうえで必要なことを事前にたくさん教えてもらったと思う。
体質ははっきりいって体育会系。
先輩の言うことは「絶対」なのだ。
そしてどの時代にも「王様」がいたし、その周りには「中堅」がいた。
最初は「赤タイ」と呼ばれる初心者として入店し、
「見極め」が終わると「黒タイ」に昇格する。
「黒タイ」には「リーダー」と呼ばれるクラスが設定されている。
この「リーダー」はさらに「スーパー・リーダー」という職位を目指す。
「スーパー・リーダー」クラスになれば黒服が着られるし、名刺も持てる。
経営会議にも参画できた。
そしてアルバイトとしては最高の自給と待遇が得られる「スーパー・スーパー・リーダー」が最高地位だった。このクラスはさすがに2~3にんしかおらず、絶対的な権力を持つ。
社員の配置だとか、サポートだとか、顧客の振り分けといったことを社員並みにこなす。
しかしときにそういうアルバイトの先輩方と組み、社員の方と対立したりすることもあった。
一体なにが正しいのか、なんてことを議論したもんだ。
やり方、考え方は違えど、向いているベクトルは一緒だった。
それは本当に大切な、かけがえの無い時間だった。
卒業してからは本当にお世話になった人や特別な友人しか連れて行ったことがない。
それだけ、自分にとっては特別な存在だった。
何だか母校が廃校になるような心境でありますよ。。。
確かに金曜日だっていうのに当時ほど「予約が取れない」状態ではなくなっていたしなあ。。。
経営難だとは聞いていたけれど。
・・・・がっくし・・・・
せめて大阪ジョーズは閉めないで欲しいなあ・・・と思ったら
同日に閉店じゃないか!!
思えば市川のカーニバル(懐かしい!)も過去に閉じた。
京都の同系列レストランも(名前なんだっけ)無くなったし。
小倉のはどうなったんだろう??
ダスキンのフード事業部が上手くないんだろうか。。。
しょうがないから、マイアミまで行ってきます!
後日緊急レポート!
「東京・大阪Joe'sを失ったMiami Joe'sは今・・・」
両者はまったく経営上関係ないので、なあーんの影響も無いです。
マイアミのスタッフも知らなかったりして・・・
というわけで、蟹食いにマイアミ行ってきます!多分5月。
そして・・・
日本ではストーン・クラブが食えないのか?
そんなことは無いです。実はJALが通販やってます。今のところ、確か。
詳細は後日。またストーン・クラブ・ネタ、やります。
喜びのタネをまこう!(←わっかるかなあ~)